弁護士に依頼したら全て終わりではなく、そこから調査や打合せなどで弁護士との関わりは増えていくと思います。そこで、依頼した案件の報告・連絡・相談は誰からくるのかに焦点を合わせてみたいと思います。
弁護士に依頼した後、打合せの日時調整や場所などに関する連絡はほぼ全ての場合で事務員さんや秘書さんから連絡が入ると思います。
しかしながら、具体的な案件の連絡・報告・相談について弁護士からではなく事務員さんからの説明の方が多い事務所は要注意です。
テレビ広告やインターネット広告を多用している弁護士事務所では、多くの案件を受けているので、依頼者一人一人に弁護士が対応することは困難を極め、ほとんどの連絡を事務員さんが行っている場合が非常に多いです。
そういった事務所は「弁護士の管理監督の下で行っているので問題ない」と反論すると思いますが、本当にそうでしょうか?弁護士と話したいと言っても事務員さんが「弁護士は外出中」や「弁護士は打合せ中」と回答し、依頼した打合せのほとんどを事務員さんとのみ行うのは、依頼者からして本意でしょうか。
弁護士も大枠で言えばサービス業です。確かに弁護士のみ行える業務もたくさんあります。しかし、依頼者との打合せに関しては事務員の仕事ではなく弁護士の仕事であると考えます。
弁護士業界で起こり得る様々な事態を想定しても、依頼者との打合せは弁護士が行うべきなのです。
依頼事項の打合せを事務員さんと行っている方がいましたら是非「弁護士としか話さない」と事務員さんに主張してみて下さい。万が一、それで弁護士から辞任された場合は弁護士会に苦情申し立てをなどの対抗措置もありますので、安心して主張されることをお薦めします。